ゴールデンウィークに、日本酒好きの仲間たちと10日間の四国旅行に行ってきました。
三芳菊酒造での酒造り体験以外に四国と広島と岡山を訪れました。

保命酒や養命酒は聞いたことがありましたが、保命酒は飲んだことがありませんでした。
せっかく福山市鞆の浦に来たのだから、保命酒の全4生産者のうちの1つである入江豊三郎本店に行ってみようと思い、訪問させていただきました。

入江豊三郎本店は、本みりんの生産者として知っていましたし、英語でJapanese Food Guideを書いているのですが、
そちらに本みりんの記事を書いていまして、Googleマップのリストにも掲載していたのですが、今回は本みりんではなくて保命酒を試飲するために訪れました。

保命酒は、16種類のハーブを使って作られており、リキュールに分類されていますが、16種類のハーブを袋に入れ、本みりんに1ヶ月以上漬け込んだような感じのものです。

飲んでみると、熊本のお屠蘇をいれた赤酒を思い出しました。
かなりスパイスとハーブの効いた甘い飲み物です。お店の方は毎日20cc飲むと長寿になると言っていました。

保命酒の歴史は約350年前に始まったと言われています。

ペリー提督に献上され、高級酒として国の保護を受けたという記録が残っています。

明治時代にはパリ万博に出展され、国内はもとより世界的にも有名になりました。

風光明媚な港町・鞆の浦には、4つの保命酒メーカーがございます。

入江豊三郎本店、岡本亀太郎本店、八田保命酒舗、鞆酒造の4社。それぞれ生薬の比率や熟成期間が異なります。

入江豊三郎本店以外には、鞆酒造にも足を運びましたがそこには白酒と保命酒粕(みりん粕のようなもの)がありました。

鞆酒造の保命酒は入江豊三郎のものより薬っぽい味がしましたが、美味しかったです。

広島の鞆浦に行く機会があれば、是非、保命酒の生産者を訪ねてみてください。

私は、かわいい狸の陶器の入れ物に入った保命酒(プレゼント用)と、普通の保命酒を買いました。

狸、かわいいですよね。